AMD Athlon II X4 620 を K10STAT で調教してみる

レシピ 2010.07.28

まずは、クロックをいじらず電圧だけを下げていき底を探る。
Prime95 の4発回しなので、かなり CPU温度が上昇するのを確認。
CPU温度表示で 60℃ を超えてしまい、ちょっと焦る。
定格の 2.6GHz 1.4v をフル稼働させる場合、リテールクーラーでは危険だと判明。

オーバークロック (OC) を考えるなら、まずやるべきことは冷却強化だろう。
しかし、このクラス(1万円前後以下)の CPU に高性能クーラーを取り付けるというのはコスト配分としてアンバランスだ。
その費用があれば数クラス上の CPU が購入可能だろうし、無茶な OC をせずともポン付けで安定した環境が構築できる。
――だからといって、何もしないというのも味気ない。
そこで、P0 を擬似ターボブーストとして設定する。
一時的な高負荷状態に限定して OC を開放する。
それでも、何かのひょうしに CPUリソースを食い潰し続けるようなフリーズ状態に陥ったときのことも考えて、リテールクーラーの排熱飽和ギリギリの 3GHz 1.3v 以下に調整しておく。
こういった遊びや自分流の設定が可能なのも K10STAT のおかげ様様の様の様だ。

ベースクロック 240 ではどうにも安定しないようで、Prime95 を長時間回すとエラーを吐いてしまう。
これまでの試行錯誤と経験からメモリーがこけていると判断し、ベースクロック 238 に設定。
これでメモリークロックが 3MHz ほど下がり、Prime95 を長時間回してもにはならず安定したようだ。
ただし、これらは全てイレギュラーな状況が重なった個人的環境の話なので、絶対的な検証にはならない。

それと、やはり CPUクーラーの非力さは深刻で、3GHz 1.3v 辺りで Prime95 を回し続けると排熱が間に合わずリセットがかかってしまうようだ。(アイドル時の 30~31℃(室温26℃) から、+30℃ くらいのところで)
Q-FAN を ON にしているせいでもあるのだが、リテールクーラーは定格動作での排熱ギリギリのものでしかなく、つまりはこれがある意味でリミッターとして機能してしまう……。


HT (HyperTransport) についても少し研究してみたので追記。
M2A-VM (690G) では、HT1000MHz が設定可能上限となっているが、規格上では 1.4GHz くらいまでいけたような記憶だったのと、CPU のほうは 2GHz くらいまでの対応だった気がするので、ここに探りをいれてみる。

これまで、CPU を OC するためにベースクロックを20%(200 から 240 (238) へ)ほど上げていて、HT の設定は一段下げの、HT1000 から HT800 にしていた。
これでちょうど上げと下げが釣り合って、実稼働 HT1000 前後となる。
それを HT1000 にすれば、実稼働 HT1200 前後の OC設定になる。

で、実際にやってみたところ、特に問題なく OS は起動した。
短時間 Prime95 も回った。
上限の目安は 1.4GHz としているが、M2A-VM 自体の対応上限は 1000MHz なので過信は禁物だ。

肝心の性能はというと、ほとんど変化なし……。
当然といえば当然だが、HT というのはデータの通り道でしかないわけで、そこがボトルネックになっている場合に限り、その道路整備の効果はあらわれてくる。
なので、無理やりにでも渋滞するような使い道をしてみればいいのだ。

というわけで、オンボードVGA をブッ叩く
使っている人を全くみかけない、フロントミッション オンライン ベンチマークで 3Dゲーム処理をさせる。
ポイントは、このベンチマークを回しても CPUリソースが余りまくりだったということ。
つまり、VGA性能が全く足りていない=ボトルネックありの状況が明白だったという。
オンボードVGA性能は、GPUとしての処理能力と、メインメモリーへのアクセス速度で決まる。
で、予想通り10%前後のベンチマークスコア上昇が確認できた。

結論として、自分は HT がボトルネックになるような使い道をほとんどしないので、安定志向の実稼働 HT1000 に戻したが、3DゲームなどでオンボードVGA性能やメモリー速度が少しでも欲しい場合は HT を OC させてみるのも一つありかなと。
でも、M2A-VM のチップに付いているヒートシンクは極めて貧弱なので危険がいっぱいなのと、オンボードVGA の極めて貧弱な処理能力を1割前後アップさせたところで……という現実がある。
それと、K10STAT の俺レシピで、各 CPUコアのクロックをバラバラに可変させていると省エネには良いのだが、ベンチマークスコアは7%ほど低下していた。
ピーク性能を維持したい場合には、可変同期させるか、固定させるべきだというのを再確認できた。

追記 2010.07.28




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